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証券会社に入社してどのように仕事をしていくか
基本的に全ての証券会社での共通事項だと思いますが、入社後は取引してくれるお客様を自力で探します。
保険の営業が身の回りから営業をしていくのに対して、証券会社は高属性と呼ばれるいわゆるお金持ちをお客様にしなければならないので、あらゆる法人に電話をかけ続けてそこのオーナーとコンタクトをとります。
ご想像の通りかもしれませんが、最初の電話でアポイントをくれるオーナーの方は余程のお人好しか、すでに取引のある証券会社と勘違いしている方しかおりません。
お客様に気に入ってもらえる為に手紙を書いたり飛び込み訪問をしたり様々な手法を用いてアプローチします。この方法は十人十色です。
このようにして自力でお客様を獲得し、継続的に取引をし、利益を出して手数料をいただくという形で対面型証券の営業部門は成り立っております。
入社してすぐに新規開拓営業を身につけることで、今後お客様を引き継いだ時にも困らないような営業力を身につけることができます。
1日の流れ
全く同じ動きをする日はほとんどありません。
お客様からの面談依頼があればすぐに伺いますし、相場が大きく動いた場合は社内でひたすらお客様に状況報告の電話をかけます。
何も訪問の予定がない日の動きを例に挙げると、8時頃に出社し、9時から開く株式市場に向けて、全営業日の海外マーケットや当日の経済指標の発表など、相場に影響をもたらすであろう要素をひたすら集め、どのように営業推進していくかの会議を行います。
9時から15時は基本的にずっと電話で株式の提案や情報提供を行っておりおます。場合いによっては、投資信託や債券の注文も受けます。
15時以降もお客様への連絡は続きますが、国内株の売買はできないので、翌営業日に向けたアポイントの依頼の連絡や、外国株の取引の連絡を行います。
何もなければ18時ごろには締めの会議をして19時ごろから飲み会に行きます。
このように、効率的に仕事をしていく上で、お客様へのほとんどの連絡は電話で行います。
大きな取引をしていただいているお客様だったり、複雑な商品の提案があれば、お客様の元に出向き、面前でお話しするといった形です。
あくまで一例なので、一日中外出している日や、出たり入ったりを繰り返す日もあるので、退屈せずに仕事をすることができます。
営業場の環境について
よく皆様が想像される証券会社の営業部門のイメージは、怒号が聞こえ、人格否定をされ、灰皿が飛び交う。こういったものを想像する方もいらっしゃると思います。
正直に申しますと、あながち間違っておりません。
今でこそ、パワハラやセクハラなどは淘汰されてきましたが、昔はこのようなことが普通に行われておりましたし、現状そういった場面も散見されます。
昔からの証券会社の考えとして、「詰めて仕事をさせる」といった文化があります。
現在証券会社の支店長や課長を勤めている方々は、こういった文化の中で仕事をしてきたので致し方ない部分もあると思います。
しかし、詰めるという行為は時代とともに減少しておりますし、皆無になっている証券会社もあるのではないでしょうか。
働き方改革と言われているこのご時世で、まだまだ時代遅れな業界だと思いますが、少しずつ改善してきております。