昨今、インターネットなどでは色々な広告を目にします。
「仮想通貨で確実に年率○％儲かる方法」
「バイナリーオプションで確実に儲けよう！」
など、こういった謳い文句で情報商材を販売している業者が多く見られます。
私は中身を見たことがないので、憶測でしかありませんが、恐らく誇大広告でしょう。
確かに、投資において勝率を高める方法はいくつかあります。
ただし、完璧にその手法を身につけたとて、一生その情報で稼いでいくのは無理です。
それは、どんなに確率が高く利益をあげられる手法も、情報が多くの人に広まることによってチャートが今まで通りに動かなくなるからです。
今回は投資の難しさについてお話しさせていただきます。
そもそも投資とは基本的に取引において手数料が取られます。
為替が完全にランダムに動くとすれば、取引をするたびに証券会社に手数料を支払うため、
当然の事ですが、期待値はマイナスになるので適当に投資していると確率論上は損をします。
世間的にここに投資しておけば間違いないと言われるものでも、たった１つの世の中の出来事によってすぐに覆ります。
そこで、東京電力の株を例に挙げます。
東日本大震災以前は、電力会社に投資をしておけば安全で、配当で安定的に収益を得ることができる。
こういったイメージがありました。
しかし、実際のところ、東京電力の株価をみていただければわかりますが、
２０１１年の頭に株を買った場合、年末には１０分の１以下の株価になってしまっております。
このような銘柄が世の中には数え切れないほどあるので、今安全と言われている投資先でも結果的に大きな損失を被ってしまう可能性もあります。
市場は何が起こるかわかりません。
ここ最近はトランプ大統領の発言によって為替レートや株価が大きく影響を受けます。
少なからず投資には運要素がつきものです。１回で確実に利益をあげる方法というものはありません。
しかし、だからと言って投資がただの丁半博打なのかというとそうではなく、洗練された投資手法を用いる事で勝率を上げていくことが可能です。
勝率が上がれば、投資リターンの期待値が上がります。
１つ１つの勝負に勝つことはもちろん大事ですが、最も重要なのは長期的なスパンでの勝敗です。
投資について学ぶ意味はそこにあリます。
適当にエントリーしていれば確率論上損をし、投資先を見極めても大きく損をする可能性もある。
そして、長期的なスパンで勝たなければならない。
投資で安定的に利益をあげていく難しさは、ここにあると私は思います。
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